DirectX6SDKの更新情報

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最終更新日: 1998年 11月 17日 火曜日

 ASCII出版よりDirectX6SDK公式マニュアル(日本語)が販売開始されました。マイクロソフト社の インターネットサイトでのDirectX6SDK Foundationの配布はすでに終了しているため現在では DirectX6SDKの入手は書籍に頼るしかないので(MSDNメンバーは別)ありがたいことです。ドキュメントも日本語になっているため読みやすいのですが、全体を読んだ感じでは、DirectX5SDK公式マニュアルと併用しなければ理解しづらいところが多々あるように思います。
 1998年11月10日付けで新インターフェース「Direct Transform」の情報が公開されました。また、DirectX6.1SDKプレミアム版が米国では配布開始され始めたようですので、近いうちにこれらも公開されることでしょう。

 気になるWindows2000(旧名WindowsNT5.0)の対応は公式文書によるとDirect Transformも対応すると言うことなので、DirectX6.1以降のものが搭載されることは確定しているようです。WindowssNT5.0β2においてはDirectX5相当のものが搭載されていたため(ちょっとDirectX6搭載ではないかと期待したのですが)今後のWindows2000へのServerウェアのDirectX化のテストはそれなりに行えました。

 

−−−過去の記事−−−

 ようやくDirectX6が公開されました。というより8月5日現在ではまだ 公式インフォメーションはありませんが、とにかく公開開始されました。場所は、 いつもの通り、米国マイクロソフト社の DirectXホームです。
 ここではDirectX5から新しくなったインターフェイスについてDirectX6 SDKのヘルプから抜粋してみます(原本は英語なので)。
 ここに記載された以上に多くのものが拡張・追加されていますまた、サンプルコードも整理され どのインターフェイスに対するサンプルかが明確になりました。ダウンロードサイズは88,547KB もありますがダウンロードしてみる価値はあります。ただ、1本のファイルで88MBほどをダウンロード するのはかなり難しいため(INS64でも4時間は少なくとも覚悟しなければならないので)、 CDRomをカードでオーダーする方が確実です。11$+α程度で送ってもらえます。

 現在(98年8月5日)Windows98を使用している方でDirectX6ランタイム版を ためそうという方は、DX6CORE.EXE をマイクロソフトのサイトから ダウンロードして実行するだけです。これなら1.6MBほどですのでとりあえずお試しができます。
 DX6ENG.EXEDX6DOSV.EXEDX6NEC.EXEはWindows95用ですのでインストールできません。

 DirectX6ランタイム版の再配布モジュールのためのISVキットの配布がマイクロソフトの DirectXホームページで開始されました。

DirectX6SDKで追加されたインターフェイス

IDirectDraw4
IDirectDrawSurface4
IDirectDrawGammaControl
IDirectMusic
IDirect3DIM
IDirectPlay4

DirectDraw

IDirectDraw4 及び IDirectDrawSurface4インターフェイスが拡張され、 プライベートサーフェイス関連が強化されました。
DDSCAPS2 及び DDSURFACEDESC2が追加され、強化された機能サポートに ついて情報を得ることができるようになりました
IDirectDraw4::TestCooperativeLevelメソッドで事前に協調レベルの調査ができるようになりました。
DIrect3Dアプリケーション用の新しい協調レベルが提供されます(see DirectDraw Cooperative Levels and FPU Precision)
 ガンマ補正用のインターフェイスの追加(IDirectDrawGammaControl)
 マルチモニターサポート(Windows98,Windows NT5.0)

DirectSound

 DirectSound用のドキュメントやチュートリアルが追加されました。

DirectMusic

新しいインターフェイスとしてDirectMusicが追加されました。

Direct3D Immediate Mode

新しいインターフェイスとしてDirect3D Immediate ModeDirect3D 直接モードのインターフェイスが追加されました。以前のIDirect3Dの拡張版といった感じで、 多くのハードウェア拡張機能が利用できるようになっています。
追加機能
1パスマルチテキスチャブレンド
バンプマッピング
自動テキスチャキャシュマネージメント
座標の拡張
奥行きバッファ
ダブルバッファリング
ステンシルバッファ(プレーン)

Direct3D Retained Mode

Direct3DRMモードにも新規サブインターフェイスが追加されました
IDirect3DRMAnimation2
IDirect3DRMAnimationArray
IDirect3DRMAnimationSet2
IDirect3DRMClippedVisual
IDirect3DRMDevice3
IDirect3DRMFace2
IDirect3DRMFrame3
IDirect3DRMMaterial2
IDirect3DRMMeshBuilder3
IDirect3DRMShadow2
IDirect3DRMTexture3
IDirect3DRMViewport2

DirectInput

ドキュメントのミスなどの修正を行いました

DirectPlay

新しいインターフェイスとして、IDirectPlay4・IDirectPlayLobby3が追加されました。
このインターフェイスはIDirectPlay3から直接作成され、新しい機能が利用できます。

主な拡張機能

IDirectPlay4での拡張メソッド
CancelMessage
CancelPriority
GetGroupOwner
GetMessageQueue
SendEx
SetGroupOwner
ギャランティメッセージ
非同期メッセージ
メッセージスロット
TCP/IPファイヤーウォールサポート
ピアツーピアセキュリティ
アプリケーション登録
ローカライゼーションサポートの拡張
キープアライブサポートの拡張
プライベートサービスプロバイダー
ロビーコネクションの拡張
IDirectPlayLobby3での拡張メソッド
ConnectEx
RegisterApplication
UnregisterApplication
WaitForConnectionSettings

DirectSetup

DirectX5からの変更はありません。

AutoPlay

DirectX5からの変更はありません。

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