● FrontPageの拡張可能なコンポーネント
FrontPageのコンポーネントの拡張には主にDTC(Design
Time Control)及びこのWebBotコンポーネントの2種類があります。
DTCはActiveXコンポーネントの進化した形なのでここではふれずWebBotコンポーネントの基本について今回は話を進めます。
● WebBotコンポーネント
WebBotコンポーネントはPerl言語及びC/C++言語により記述され、サーバーに登録することでそのコンポーネントを利用可能にします。マニュアルはFrontPage98のCDにも入っていますが、全て英語版であることと、インストール方法一つとっても必ずしも適切な説明がなされているとはいえないようなので(特に初心者にたいして)解説することにしました。
サンプルはFrontPage98のCDの /SDK/WebBot のディレクトリに入ってますので、作成する前にまず wbtest1 wbtest2 を設定してみることをお勧めします。
●設定方法
設定方法は、wbtest1 + Windows98+PWSを例にとって説明しますと、以下の手順になります。
@PWSのWebページのルートをC:/Inetpub/wwwrootとすると、C:/Inetpub/wwwroot/_vti_bot フォルダーを作成します。
A作成したC:/Inetpub/wwwroot/_vti_botフォルダーにwbtest1.inf wbtest1.dll wbtest1.btl の三つのファイルをコピーします。
BC:/Inetpub/wwwroot/_vti_bot/wbtest1.infファイルを選択し(左クリック)、次に右クリックでショートメニューを開き、インストールを行います。
Cwbtest1.htmファイルをC:/Inetpub/wwwroot/にコピーします。
Dブラウザーからこのファイルをhttp://(マシン名)/wbtest1.htmと呼び出して正常に動作しているかどうか確かめます。
EFrontPage98を立ち上げ、FrontPageExplorerのメニューからツール・ハイパーリンクの更新を行います。
FFrontPageExplorerからwbtest1.htmを編集(FrontPageEditorを起動)し、メニューの挿入・FrontPage コンポーネントを指定して、追加したコンポーネントが表示されているかどうか確かめます。
ここで表示されていない場合は、BCDEの処理でWebが更新されていないことが有ります。また、ここで表示されなくても動作している場合もあります。
● WebBotコンポーネントは非常に簡単かつコンパクトなため、簡単なCGI操作に向いています。また、基本的にサーバーサイドかつDLLでインプロセス内で動作するために高速な処理が望めます。
利用可能言語についてもPerl・C・C++が利用可能なためとくにC/C++はコンパイルが必要ですが、MFCによるアプリケーションウィザードによるMFC使用のDLL自動生成からでも動作確認しました(COleDateTimeクラスを使用したコンポーネントを作成し実行してみた)ので、すべてのMFCクラスが適合するかどうかはわかりませんが、少なくともまったく適合しないということは無いようなので、いろいろ試してみることができるでしょう。