最終更新日: 2000年 11月 18日 土曜日 |
ここでは、WindowsCE 3.0をとりあげ、Embeddedアプリケーション開発などについて考えていきたいと思います。
また、題材として、現在はCASIOPEIA E−700についてその動作や設定、使い方からアプリケーション作成までを研究していく予定です。
CASIOPEIA E−700
・プロセッサ:NEC製MIPS VR4122 (JTAG非対応のためJTAGデバッガが使えない)
・プロセッサ動作クロック:150MHz
・OS:WindowsCE 3.0.9348 (Build 9503)
・RAM:32MB
・ROM:32MB
・拡張インターフェース:MMC/SDインターフェース・IrDA・シリアルポート(USB Type−B)
主な機能など
・WindowsMediaPlayer7との連携(Audioのみ)
・VIDEOはMPEG系オリジナルのため、ホストマシン必要
・ActiveSyncにて、本体メモリー及びMMC/SDカードメモリー内のファイル操作可能
音楽・映像関連で気のついたこと
・WindowsMediaPlayerからのCDから変換した音楽データは最小で32Kbps設定のため、一曲1MB程度のメモリーを消費する。
・付属のモバイルメディアプレイヤーではインタレス仕様のビデオ画像をノンインタレスに変換してくれないため、インタレス仕様のビデオデータの場合あらかじめノンインタレス可しておかなければならない。
通信機能で気のついたこと
・2000年11月中旬現在ではUSBからの接続でActiveSync3.1を通しでRASサーバーへの接続は未対応。
・2000年11月中旬現在ではMMC/SDインターフェースからのEthernetアダプタが発売されていないため、Ethernetへの直接接続は未対応。ただし、内部のドライバーとしてNE2000互換アダプタが登録されているため、将来に期待。
・ActiveSync3.0以降ではシリアルポート(COM)接続でRASにわたせるので、もしかするとシリアルポートでWindows2000ServerのRASルーティングによりEthernetへの接続は可能かもしれない。(未テスト)。
・Windows2000ServerSP1のRASルーティングではUSBシリアルポートをActiveSync3.1を中継してもRASポートとして認識できなかった。
・上記のほかにもまだ完全に練れていないのか動作不具合とおもわれる挙動が若干ある。
拡張機能で気のついたこと
・本体メモリーからSDメモリーへのファイル転送では、Windows2000などのエクスプローラでの移動時にいったんWindows2000に保存してから移動作業を行うようで、デバイス間でリモートコントロールするのには若干時間がかかる。ただし、メモリーカード内の移動など、同一デバイス内の移動はスムーズに行われる。
・CASIOPEIAのWindows MEDIA Playerでは認識するフォルダーが限定されており、デバイスのルートの下の「My
Documents」フォルダー内及び、「My
Documents」フォルダーないの一つ下までのフォルダーしか参照できない。ただし、ファイルエクスプローラから起動する場合はどのフォルダーからでも再生などをおこなってくれるので、再生リスト作成時にきにするぐらい。
Windows CE 3.0向けアプリケーション開発について
開発プラットフォーム (マイクロソフト社より)
| |||||||
必要システム
|
※2000年11月現在、Visual Studio 6.0がWindows ME未対応のため、Windows MEでコンパイルなどの作業ができないらしい。
また、上記以外にEmbedded開発メーカーから多数の優秀な開発キットやデバッガなどが発売されているので、それらを併用した方がより効率のよい開発ができるとおもわれます。
※Platform Builderの入手は、米国マイクロソフト社Webサイト(英語)で申し込むか(2000年11月現在ではEvaluationKitなどの申し込みのみ「英語版」)、指定ディストリビュータから購入しなければならない。
Copyright (C) Kitaro 2000