REX-USBDVIのミラーモードでXGA(1,024x768ピクセル)ディスプレイのノートPCとWSXGA+(1,680x1050ピクセル)の外部ディスプレイを使う方法

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最終更新日: 2008/5/18

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REX-USBDVIとは

REX-USBDVIについては、例えば下記のWEBページを参照してください。

  1. アレがDVIになっただけ、ではない?――「REX-USBDVI」を試す
    http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0708/15/news028.html
  2. ■笠原一輝のユビキタス情報局■ ラトックシステム「REX-USBDVI」レビュー 〜USBでDVIポートを増設できる外付けアダプタ
    http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0905/ubiq195.htm
  3. 気になる! itemズ DVI接続に対応! ラトックのUSBディスプレイアダプタ「REX-USBDVI」
    http://bb.watch.impress.co.jp/cda/items/18986.html

筆者の環境

筆者の使用環境は次のとおりです。

内蔵LCDのデスクトップサイズと外部ディスプレイのデスクトップサイズが異なる場合でも、ミラーモードで使用できています。CPUスペックをご覧になって分かるかもしれませんが、何世代か前の機種で、現在市販されているノートPCに比較すると性能が低いですが、体感的(主観的)に十分実用的に使っています。本音を言うと、外部ディスプレイをプライマリディスプレイ、ThinkPad T43 内蔵ディスプレイをセカンダリディスプレイにして使いたいところなのですが、外部ディスプレイをプライマリに設定できません。セカンダリーディスプレイにタスクバーを表示するフリーソフト Oscar's Multi-Monitor taskBar (http://www.mediachance.com/free/multimon.htm)も試してみたのですが、主に利用するDelphi(Version 6)はプライマリディスプレイのタスクバーに残ったままなのと、通知領域までは表示してくれないので、拡張モードの利用は諦めました。ThinkPad T43の内蔵LCDは利用せず、実際上外部ディスプレイをメインディスプレイとして使っています。

ミラーモードではオーバーレイ表示がかなり制限されます。(筆者の環境では色数を下げたり、デスクトップサイズを小さくしても使用できませんでした)。

※このページでは、「解像度」という表現をできるだけ用いずに説明しています。

ノートPCの機能確認

あなたのノートPCで、以下のことができれば、ノートPCの内蔵LCDのデスクトップサイズと外部ディスプレイのデスクトップサイズが異なっていてもREX-USBDVIでミラーモードが使える可能性が高まります。

このWEBページに記載されていることを実行するのは、各自の自己責任です。何か問題が生じても筆者は責任を負いません。

スタート、コントロールパネル、画面、設定タブ、詳細設定ボタン、モニタタブの順に選択すると、下図のような、モニタのプロパティダイアログが表示されます。「モニタの設定」欄に、「このモニタでは表示できないモードを隠す」の左側のチェックを外します。(下図は、チェックが外れた状態)。チェックを外す前に、チェックボックスの下側に書いてある注意書きをよく読んで、自分が行おうとしていることが何を及ぼすか、よく理解してください。

[モニタのプロパティ]
図 1

筆者はこれまでノートPCを3台購入しましたが、いずれもThinkPadなので、他のノートPCについては分かりませんが、ノートPCは接続されるディスプレイが固定されているので、「このモニタでは表示できないモードを隠す」はチェックが付いているのが標準的だろうと思います。このチェックを外すことにより、ノートPC内蔵のLCDの物理的なデスクトップサイズを超えた表示能力の設定が可能となります。ただし、そのような設定をしたときに画面の表示がどうなるかは、各ノートPCによって異なるはずです。

さて、次は、スタート、コントロールパネル、画面、設定タブの順に選択して、下図のような画面のプロパティダイアログを表示します。「画面の解像度の欄」を見てください。スライダーを「大」方向に動かせるようになったと思います。スライダーを動かして、REX-USBDVIに接続する外部ディスプレイの物理的デスクトップサイズに合わせてください。そして、何が起きても構わないとふんぎりがついたらOKボタンをクリックしてください。

[モニタのプロパティ2]
図 2

ノートPCの内蔵LCDの表示はどうなりましたか?設定したデスクトップサイズの一部が内蔵LCDに表示され、マウスを動かすと、ポインタが画面の端に接した時点で、画面全体がスクロールするようになりましたか?筆者のThinkPad T43では、下図(アニメーションGIF)のような動きをします。「画面の解像度」は、1680x1050に設定してありますが、内蔵LCDの表示可能ピクセルサイズは1024x768ピクセルなので、全体の一部が表示されます。このような表示をするようになれば、ノートPC内蔵LCDのデスクトップサイズよりも大きなデスクトップサイズで外部ディスプレイに表示可能です。

[部分表示]
図 3

あとは、REX-USBDVIのセットアップです。製品のマニュアルに従ってセットアップしてください。ドライバー Version 4.3.8456.0までは、下記の問題点があったのですが、Driver version 4.3(2008年2月1日付)にて解消されました。

以前発生していた問題点。

  1. ThinkPad T43のディスプレイのデスクトップサイズを1,680x1,050ピクセルに設定し、REX-USBDVIの出力も1,680x1,050ピクセルに設定できる。しかし、再起動すると、ThinkPad T43のLCDのデスクトップサイズが800x600ピクセルになってしまう。ミラーモードなので、REX-USBDVIの出力も800x600ピクセルになってしまう。
  2. 上記の状態(すなわちThinkPad T43のデスクトップサイズが800x600ピクセルの状態)で、ThinkPad T43のデスクトップサイズを1,680x1,050に再設定できるが、REX-USBDVIの出力のみ1,280x1,024ピクセルになってしまう場合がある。また、この状態で放置しておくと、REX-USBDVIの出力が自動的に1,680x1,050ピクセルに変化(正常状態に変化)する場合がある。

その他

REX-USBDVIの心臓部となるチップの製造メーカーであるDisplayLink社のWEBページ(http://www.displaylink.com/index.html)にはいろいろ興味深い情報が掲載されています。特に、FAQの類は参考になります。

http://www.displaylink.com/setup_faqs.htmlや、http://www.displaylink.com/downloads.htmlの下の Read Our FAQs (http://www.displaylink.com/downloads/publicfaq.shtml)など。最後のページには例えば以下のようなトピックが掲載されています。

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