FreePWING によるマイペディアの JIS X 4081 形式への変換 かずひこ http://openlab.ring.gr.jp/edict/mypaedia-fpw/ このディレクトリにはマイペディアを JIS X 4081 形式に変換するための FreePWING プログラムを収めています。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 00. ◆◆◆◆ mypaedia-fpw 利用上の注意 ◆◆◆◆ このプログラムは日立デジタル平凡社の製品である Windows 版マイペディアの 本文テキストデータを改変し、より多くの環境で利用可能な EPWING 辞書を生成 するものです。 マイペディアの利用許諾ではデータの改変が禁じられていますが、著作権法では 第 30 条 (私的使用のための複製) および第 47 条の 2 (プログラムの著作物の 複製物の所有者による複製等) により、このような行為は個人の正当な権利とし て認められています。したがって、利用許諾にこれらの行為を禁ずる旨の一方的 な記載があったとしても、その条件に必ずしも従う必要はありません。 とはいえ、マイペディアの利用者は著作権者の権利を十分に理解し、尊重しなけ ればなりません。辞書コンテンツは出版社にとって貴重な財産であるにもかかわ らず、著作権者の権利がきわめて侵害されやすい状態にあるからです。電子化さ れたデータはコピーが容易で情報も劣化しません。辞書コンテンツの不当な利用 は、著作権者の権利を侵害するのみならず、今後の辞書製品開発へのブレーキと なるでしょう。利用者はこのことを理解し、正当な権利の範囲から外れるような 行為はかたく慎んでください。 このプログラムの目的は、限られた環境でしか利用できないマイペディアの自由 度を高め、より多くの環境で利用できるようにすることです。このことが日立デ ジタル平凡社とユーザーの両方にとってよりよい結果を得るための一助となるこ とを期待します。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 0. 注意事項 JIS X 4081 形式への変換について、もとの (変換前の) 辞書データの著作者へ ご意見、お問い合わせ等を行うことは◆絶対に◆ご遠慮ください。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1. 用意するもの マイペディアを JIS X 4081 形式に変換するためには、以下のものが必要です。 Windows 用『マイペディア』 作者の所有する『マイペディア for Win (2000年版)』*1、『マイペディ ア PC Success 版』*2 で動作確認済です。 *1 (株)日立デジタル平凡社 http://www.hdh.co.jp/ *2 週刊ピーシー・サクセス第 1 号付属 (株)デアゴスティーニ・ジャパン, 2000 年 2 月 8 日発行 その他、『マイペディア 99』『マイペディア 98』でも動作すると思います。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2. あらかじめインストールしておく必要のあるソフトウェア マイペディアを JIS X 4081 形式に変換するためには、FreePWING 本体の他に、 あらかじめ以下のソフトウェアをインストールしておく必要があります。 * Jcode.pm http://openlab.ring.gr.jp/Jcode/index-j.html CPAN およびミラーサイトからも入手可能 * EPWUTIL (catdump) ftp://ftp.nerimadors.or.jp/pub/epwutil/ から入手可能 また、FreePWING はバージョン 1.3.1 以降が必要です。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 3. 生成方法 まず、mypaedia-fpw.conf をお好みに編集してください。 マイペディアの CD-ROM をマウントします。以下 /mnt/cdrom にマウントされて いると仮定します。 マイペディアのデータファイルとドキュメントを用意し、fpwmake を実行して JIS X 4081 形式のファイル (honmon) を作成します。 A. マウントしている CD-ROM からデータを読み込む場合。 fpwmake SRCDIR=/mnt/cdrom B. コピーしてから実行する場合 ※バージョン 1.1 以前とは位置が異なります。ご注意ください。 mkdir source/ mkdir source/INDEX/ cp /mnt/cdrom/README.TXT source/ cp /mnt/cdrom/INDEX/ITEM.DAT source/INDEX/ cp /mnt/cdrom/INDEX/ITEMIDX.DAT source/INDEX/ cp /mnt/cdrom/INDEX/DAY.DAT source/INDEX/ cp /mnt/cdrom/INDEX/DAYIDX.DAT source/INDEX/ # 以下の 4 ファイルは mypaedia-fpw.conf で $multimedia_flag を設 # 定していない場合は不要です。 cp /mnt/cdrom/INDEX/BHIDX.DAT source/INDEX/ cp /mnt/cdrom/INDEX/CHIDX.DAT source/INDEX/ cp /mnt/cdrom/INDEX/MAP.DAT source/INDEX/ cp /mnt/cdrom/INDEX/MAPIDX.DAT source/INDEX/ fpwmake ※注意※ 200 MB 程度のディスクの空き容量が必要です。時間もものすごくか かります。 カタログファイル (catalogs) を作成します。 fpwmake catalogs パッケージを作成します。 fpwmake package - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4. 検索方法について JIS X 4081 版『マイペディア』では、外字に対して検索語用の置換リストを用 意することによって、より検索しやすいようになっています。また、外国人の人 名をラスト・ネームのアルファベット表記で検索できるようにもしてあります。 例えば「アイヒ (G#"u#nter Eich)」というエントリの場合 (#"u# は u-umlaut)、 アイヒ, Gunter Eich, Eich のいずれでもヒットします。 日付検索については、「1 月の〜」は「1/0」という検索語で、「1 月 1 日の〜」 は「1/1」という検索語で検索することができます。 検索インターフェース lookup *1 では、mypaedia-package *2 を用いること によって暫定的に静止画・動画・音声データに対応しています。 *1 http://openlab.jp/edict/lookup/ *2 http://openlab.ring.gr.jp/edict/mypaedia-fpw/ なお lookup で検索する際に、データ量の多いエントリで本文が途中で となって途切れる場合は、lookup-max-text の値を変更してください。 詳しくは lookup 付属のドキュメントをご覧ください。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 5. 外字について 半角外字の全てと全角外字の一部について、検索語用の置換リストを用意しまし た。また、「これは外字を使う必然がない」と思われる文字は完全に置換してし まうようにしていますが、やや強引なものも含まれているかもしれません。この 仕様がいやな人は、GAIJI.TXT のタブで区切られた三つ目のエントリを消してく ださい。(see GAIJI.TXT) 外字のビットマップは XBM 形式で、gaiji/ ディレクトリにあります (半角 157 個、全角 587 個)。ファイル名が 1 で始まるものが HITGEXT1.TTF に含 まれるもの、2 で始まるものが HITGEXT1.TTF に含まれるもの、3 で始まるも のが HITGOTH5.TTF に含まれるものです。ファイル名の 2 文字目から 5 文字 目は元のフォントでの文字コードです。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 6. ライセンス mypaedia-fpw はフリーソフトウェアです。あなたは、Free Software Foundation が公表した GNU General Public License (GNU 一般公有使用許諾) バージョン 2 あるいはそれ以降の各バージョンの中からいずれかを選択し、そ のバージョンが定める条項に従って本プログラムを再頒布または変更することが できます。 mypaedia-fpw は有用とは思いますが、頒布にあたっては、市場性及び特定目的 適合性についての暗黙の保証を含めて、いかなる保証も行いません。詳細につい ては GNU General Public License をお読み下さい。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 7. 謝辞 FreePWING の作者の笠原 基之さん、利用上の注意の原稿をくださった太田純さ ん、JIS X 0212-1990 のビットマップフォント *1 の転用および改変を許可して くださった作者の安岡孝一さん、マイペディアのフォーマットを解析してくださ った牧瀬芳太郎さん、lookup *2 用補助パッケージを作成してくださった西田圭 介さんと是枝和義さん、外字の誤字を報告してくださった伊藤康史さん、そして edict Mailing List *3 のみなさんに感謝します。 *1 http://www.kudpc.kyoto-u.ac.jp/~yasuoka/index-j.html *2 http://openlab.jp/edict/lookup/ *3 http://openlab.ring.gr.jp/edict/